地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

†新しい友達

――杏樹Side――

咲さんと遊んでから、約1週間後の金曜日。

もうすぐ5月も終わる。


時刻は、午後5時前──。


「フゥ―……今日も終わったぁ……」


本日の講義が終わり、教科書類を片付ける。

毎回90分の講義には、まだ慣れない。

特に、お昼休み後は……。

眠気が止まりません。


「ふわぁ……」


欠伸を繰り返して、席を立った。

ふと、女の子達がたくさん固まっている方を見る。


「相変わらず……モテてらっしゃる」


囲まれているのは、陸。

恒例であるデートのお誘いが行われていた。


「ねぇ……陸くぅ〜ん。ご飯行かない?」

「いーや。陸くん、映画見に行かない? ペアチケットあるのぉ〜」

「ごめんね、用事あるから」


女の子達からのお誘いを、丁寧に断っていた時───……。
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