地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
ふたりで出掛けても、周りからの視線は途切れないし。

スキあらば……陸は逆ナンされるし?

女の子達からは、つねに彼女の座を狙われてるから。


ん〜……でも、別れたいとは思わないんだから、相当陸に惚れてるんだろうね。

ピンキーリングを見つめながら思った。



それからは、ガールズトークが止まらず。

時間も忘れて、4人でワイワイとご飯を食べながら楽しんだ。




そして、時刻は10時近くなり……みんな帰ることになった。


あたし以外の3人は、自宅が同じ方向。

途中から、タクシーを使って帰ることになったらしい。

だけど───。


「杏樹、ホントにひとりで帰れる?危なくない?」


繭ちゃんを抱っこして、ひとりで帰るあたしを零ちゃんが心配するんだ。
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