地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
全然大丈夫なんだけどなぁ。

それを伝えても、3人とも心配そうな顔のまま。

あたしが、ひとりで帰ることを渋ってる。


「ひとまず、お店を出よう」


里子ちゃんの提案で、会計を済ませたお店から出ることにした。

穏やかに眠ってる繭ちゃんを、そっと抱き抱えて入り口を目指す。


……さてと、みんなをどうやって説得しようかな?


それを考えていたのに。




考える必要もなくなった。






「「えぇぇぇええ!?」」


まいちゃんと、里子ちゃんの悲鳴ひとつで。








お店を出た瞬間に聞こえたから、何だろうと思ってあたしも外に出たんだけど───。



目の前に経っていた人物に呆気に取られる。



「杏? 迎えに来たよ」


「り、陸ッ!?」


その人物とは、さっきまでまいちゃんに聞かれていた自分の彼氏だった。
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