地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
そして……10分後。
「あ、杏樹様!」
エントランス中に響くくらいの大音量の声で、名前を呼ばれた。
パタパタと書類を抱えて、走ってくる男の人が見える。
北原さん。
これ以上……注目させないで下さい。
社員の皆さん、み〜んな見てますから。
「僕の方から、お届けするつもりでしたのに……わざわざ取りに来ていただくなんて……」
すみません!と頭を下げられた。
「良いんです。気にしないで下さい。あたしの方こそ、お忙しい中にお呼び立てしてすみません」
ニコッと笑って返す。
すると、ポポポ……と顔を赤くする北原さん。
どうしたんだろう?
首を傾げると、さらに赤くなった。
「惚れたら……しゃ、社長に怒られる……」と北原さんは呟いてるし。
はて?
赤くなる理由がわかりません。
「あ、杏樹様!」
エントランス中に響くくらいの大音量の声で、名前を呼ばれた。
パタパタと書類を抱えて、走ってくる男の人が見える。
北原さん。
これ以上……注目させないで下さい。
社員の皆さん、み〜んな見てますから。
「僕の方から、お届けするつもりでしたのに……わざわざ取りに来ていただくなんて……」
すみません!と頭を下げられた。
「良いんです。気にしないで下さい。あたしの方こそ、お忙しい中にお呼び立てしてすみません」
ニコッと笑って返す。
すると、ポポポ……と顔を赤くする北原さん。
どうしたんだろう?
首を傾げると、さらに赤くなった。
「惚れたら……しゃ、社長に怒られる……」と北原さんは呟いてるし。
はて?
赤くなる理由がわかりません。