地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
*第四章*
†いらっしゃいませ!?
「ほらっ、あの子でしょ?陸様の彼女!」
「えぇぇぇ!?超レベル高〜い」
「高1の時から付き合ってるらしいよ!?」
周りから、聞こえて来る声。
興味津々といった目で、ジロジロと見られる。
「動物園のパンダの気分……」
ポツリと呟いた。
「……んなの当たり前だろ。ここはカフェテリアなんだから」
ズズッとコーヒーを飲んでそう言うのは、あたしの斜め前に座ってる会長。
周りに群がる女子学生達を、ギロっと睨み付けてる。
相変わらずの女ギライだなぁ。
「でも、本当に有名になったわねぇ〜?杏樹達が付き合ってること」
ぐるりと、カフェテリア内であたしを見てる人達が見渡しながら呟くのは、零ちゃん。
会長と同じように、コーヒーを飲んでる。
ひとつひとつの動作がキレイで……さすが日本でも有名な名家・朝比奈家の令嬢だと思う。