地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
†鈍感彼女
顔を横に向けると、高校生くらいの男の子がふたり立っている。
その後には、友達らしい男の子たち数人もいた。
「何か探してんの?」
「……いや……」
問い掛けられて、すっごく小さな声で返す。
ちゃんと聞こえたかな?
でも……探してるっていうより、待っているんだ。
来てほしいと願う人を。
もっかい名前を呼んで、手を繋ぎ直してほしい。
……ワガママかな。
「そっか、じゃあさ。今ヒマ?」
「この2階上にパイがおいしいカフェがあるんだ。一緒に行かね?」
ヒマじゃないよ、たぶん。
男の子ふたりから、お茶に誘われた。
「……行かない。待ってる相手いるから」
「ふーん、どこに?」
「居なくね?ウソはダメだよ?行こうぜ」
きっぱり断ったつもりだったのに、あたしの近くにはその相手がいないから……男の子たちに再度誘われる。
「行かない」と、もう一度、はっきりと断った瞬間───。
「痛い目に遭いたい?」
「どこで可愛がってやろうか?素直に従えよな」
両方の耳元で、脅すように囁かれた。
同時に、ふたりから両手首を掴まれる。
「アンタ、美味そうな体してんじゃん」
「……ッ!」
──ビクッ
さらに耳元で囁かれ、全身が震えた。
い、イヤッ……陸!
怖くなって、ギュッと目を閉じた時……。
「……おいガキ。気安く俺のモンに触んな」
その後には、友達らしい男の子たち数人もいた。
「何か探してんの?」
「……いや……」
問い掛けられて、すっごく小さな声で返す。
ちゃんと聞こえたかな?
でも……探してるっていうより、待っているんだ。
来てほしいと願う人を。
もっかい名前を呼んで、手を繋ぎ直してほしい。
……ワガママかな。
「そっか、じゃあさ。今ヒマ?」
「この2階上にパイがおいしいカフェがあるんだ。一緒に行かね?」
ヒマじゃないよ、たぶん。
男の子ふたりから、お茶に誘われた。
「……行かない。待ってる相手いるから」
「ふーん、どこに?」
「居なくね?ウソはダメだよ?行こうぜ」
きっぱり断ったつもりだったのに、あたしの近くにはその相手がいないから……男の子たちに再度誘われる。
「行かない」と、もう一度、はっきりと断った瞬間───。
「痛い目に遭いたい?」
「どこで可愛がってやろうか?素直に従えよな」
両方の耳元で、脅すように囁かれた。
同時に、ふたりから両手首を掴まれる。
「アンタ、美味そうな体してんじゃん」
「……ッ!」
──ビクッ
さらに耳元で囁かれ、全身が震えた。
い、イヤッ……陸!
怖くなって、ギュッと目を閉じた時……。
「……おいガキ。気安く俺のモンに触んな」