地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
ヤツの癖なのかは、知らないけど……。
「陸ってさ、よくあたしの髪で手遊びするね?」
後頭部から背中にかけて、髪を梳かれながら告げる。
「まーな」
ヤツはクスッと笑うと、あたしの頭のてっぺんに唇をつけた。
「……なんか落ち着くから」
「ふ〜ん?そーなんだ……」
だから、いつも梳いてるんだね。
されるがまま……しばらくそうしていたら、「杏」と名前を呼ばれる。
額を胸板から離して、目線を合わせた。
暗闇に慣れたから、表情がわかる。
どうしたんだろう?
「……さっきの質問。答えて?」
質問?あぁ……あれね?
ヤツの顔へと、手を滑らせて……両手で包み込んだ。
「杏?」
不思議そうな表情の陸に、優しく唇を重ねる。
「……タカラモノね。たっくさんあるけど、1番は陸だよ」
ニコッと微笑んで……返した。
「陸ってさ、よくあたしの髪で手遊びするね?」
後頭部から背中にかけて、髪を梳かれながら告げる。
「まーな」
ヤツはクスッと笑うと、あたしの頭のてっぺんに唇をつけた。
「……なんか落ち着くから」
「ふ〜ん?そーなんだ……」
だから、いつも梳いてるんだね。
されるがまま……しばらくそうしていたら、「杏」と名前を呼ばれる。
額を胸板から離して、目線を合わせた。
暗闇に慣れたから、表情がわかる。
どうしたんだろう?
「……さっきの質問。答えて?」
質問?あぁ……あれね?
ヤツの顔へと、手を滑らせて……両手で包み込んだ。
「杏?」
不思議そうな表情の陸に、優しく唇を重ねる。
「……タカラモノね。たっくさんあるけど、1番は陸だよ」
ニコッと微笑んで……返した。