地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

＊第五章＊

†閻魔大王の弱点

なんか……硬いんだけど、気持ちいいモノに包まれてる気がする。

あったかいなぁ……。

目を閉じていても、ここなら、絶対に大丈夫って宣言できる。

安心するんだ……。

夢うつつの中で、うっすらと目を開けた。


「あ……」


真っ先に、目に飛び込んで来たのは……陸の顔。

パチパチと瞬きを繰り返す。


相変わらずキレイな顔してるよねぇ……。

ムカつくくらいに。


肌とか、ツルツルだもん。

睫毛長いし、くっきりした二重。

鼻も高いよねぇ……？

唇は薄めで、形がキレイ。

おまけに、小顔だし？

昨日、あたしの両手で陸の顔を包み込んだ時……本当に小さいって思った。


完璧なパーツが、この顔に集められてるよね。


外見だけなら、世の中の女性たちは夢中になっちゃうわけだ！