地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
本当に爆睡してるみたいで、強めにデコピンしたのに……まったく起きない。


起きたら、ほっぺにちゅーくらいしてあげたのに。

まぁいっか。


「……ゆっくり休んでよ?」


久しぶりの休みだからさ。

会社の仕事を今くらいは、忘れて……寝てね?


優しくヤツの頭を撫でて、部屋を出た。




しかし。

まだ起きないと思ってたのに、意外にも30分後には陸は起きてきた。


ちょうどお昼ご飯を作り終わっていて……。


「なぁ、俺が起きるまでは隣にいろよ……なんか寂しいんだけど」

「えぇ〜?」

閻魔大王が寂しいって?

ありえないわ……。


炊飯器からご飯のよそっていたら、陸が後ろから抱き着いてくる。
< 266 / 622 >

この作品をシェア

pagetop