地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
あたしの髪に顔をうずめられた。
「ごめんごめん。ぐっすり眠ってたから、いいと思ったの」
「……次からは、隣にいろよ」
「うん」
ニコッと微笑んで、陸のほっぺにちゅーする。
「ご飯食べよ?」
「あぁ」
そう言って、ふたりともテーブルに着いた。
午後からも、土砂降りの雨は変わらなくて。
窓から見える空は、灰色の雲に幾へにも覆われている。
そんな天気の中、あたしと陸は───……。
「うわっ……絶対来るっ……!」
バシバシと彼の腕を叩く。
「杏……いてーよ」
「あっごめん。……キャアアアア〜!!」
真っ暗にした部屋の中で叫んだ。
でも、それは悲鳴じゃなくて……歓喜に近いもの。
「やっぱり出て来たよ!主人公の背後!!特殊メイク頑張ってるよねぇ〜」
なぜなら、陸とホラー映画のDVDを見ているから。
「ごめんごめん。ぐっすり眠ってたから、いいと思ったの」
「……次からは、隣にいろよ」
「うん」
ニコッと微笑んで、陸のほっぺにちゅーする。
「ご飯食べよ?」
「あぁ」
そう言って、ふたりともテーブルに着いた。
午後からも、土砂降りの雨は変わらなくて。
窓から見える空は、灰色の雲に幾へにも覆われている。
そんな天気の中、あたしと陸は───……。
「うわっ……絶対来るっ……!」
バシバシと彼の腕を叩く。
「杏……いてーよ」
「あっごめん。……キャアアアア〜!!」
真っ暗にした部屋の中で叫んだ。
でも、それは悲鳴じゃなくて……歓喜に近いもの。
「やっぱり出て来たよ!主人公の背後!!特殊メイク頑張ってるよねぇ〜」
なぜなら、陸とホラー映画のDVDを見ているから。