地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
八重歯がチャームポイントの爽やか系。
たぶん、陸ほどじゃないだろうけどモテると思う。
この頃……あんまり会ってなかった人。
「た、橘くん……」
この間、あたしに対するボディータッチがちょっと酷くて、無意識に術使っちゃったんだよね……。
おかげで、彼はーーー……腕を骨折。
それなりに治療期間がかかるらしい。
でも、その時から今まであたしに絡んでくることもなかったのに。
なんで急に………?
「橘くん、あの何か?」
掴まれた腕をやんわりと彼から引きはがした。
どうもこの人に体を触られるのは……イヤだな。
あたしが、追いかけて来ないことを不思議に思ったらしい陸たちが、戻ってくる。
「杏?」
「杏樹?」
ふたりから、名前を呼ばれた。
あたしの隣に、橘くんがいるとわかった陸の眉間にシワがよる。
うわ……不機嫌になっちゃった。
すると。
「杏樹ちゃん、今日何かあるの?」
橘くんがチラリと目の前にいる閻魔大王と八岐大蛇を見ながら聞いてくる。
「あ、うん……友達みんなであたしの家に集まってご飯食べるの……」
そう返しながら、そろ~そろと彼から離れて、陸の元へ行こうとした。
だけど、次の瞬間、彼はあたしたちが思いもよらなかったことを口にする。
「ふ~ん?ねぇ、俺も入れてよ。友達でしょ?」
「え?」
考えてもいなかったことを言われて、目を見開いた。
同時に、陸たちもあ然とした表情になる。
そしてーーー……。
「俺も杏樹ちゃんの家に行きたいな」
その一言で、橘くんも来ることになった。
たぶん、陸ほどじゃないだろうけどモテると思う。
この頃……あんまり会ってなかった人。
「た、橘くん……」
この間、あたしに対するボディータッチがちょっと酷くて、無意識に術使っちゃったんだよね……。
おかげで、彼はーーー……腕を骨折。
それなりに治療期間がかかるらしい。
でも、その時から今まであたしに絡んでくることもなかったのに。
なんで急に………?
「橘くん、あの何か?」
掴まれた腕をやんわりと彼から引きはがした。
どうもこの人に体を触られるのは……イヤだな。
あたしが、追いかけて来ないことを不思議に思ったらしい陸たちが、戻ってくる。
「杏?」
「杏樹?」
ふたりから、名前を呼ばれた。
あたしの隣に、橘くんがいるとわかった陸の眉間にシワがよる。
うわ……不機嫌になっちゃった。
すると。
「杏樹ちゃん、今日何かあるの?」
橘くんがチラリと目の前にいる閻魔大王と八岐大蛇を見ながら聞いてくる。
「あ、うん……友達みんなであたしの家に集まってご飯食べるの……」
そう返しながら、そろ~そろと彼から離れて、陸の元へ行こうとした。
だけど、次の瞬間、彼はあたしたちが思いもよらなかったことを口にする。
「ふ~ん?ねぇ、俺も入れてよ。友達でしょ?」
「え?」
考えてもいなかったことを言われて、目を見開いた。
同時に、陸たちもあ然とした表情になる。
そしてーーー……。
「俺も杏樹ちゃんの家に行きたいな」
その一言で、橘くんも来ることになった。