地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
ーー杏樹sideーー
梅雨の時期には珍しく、快晴ってくらいに晴れた土曜日の朝。
大学も休みで、バイトも入ってない。
久しぶりに、ゆっくりできるなぁ~……なんて、考えていた。
「えっと、洗濯して~部屋の掃除して~……」
天気がいいから、やりたいことがいっぱいある。
それに、今日はめずらしく、家族全員が家にいるんだよ。
じいちゃんも、お父さんも!
家業である妖怪退治の依頼もないみたい。
久々に、神崎家は穏やかな休日を過ごせそうです!
そう思っていたのに、家のインターンホンひとつで、それはガラリと変わることになった。
ーーピンポーン……
1階から、誰かが来たことを知らせる音が聞こえる。
こんな朝早くから、誰だろう?
時刻は、午前8時過ぎ。
あたしは自分の部屋にいた。
まぁ……じいちゃんの知り合いとかかな?
老人会のお友達とか?
そう考えていたのだけど、
「杏?入るぞ?」
突然、聞きなれた声がして、驚く。
「どうぞ」なんていう間もなく、ヤツはガチャリと部屋の扉を開けた。
「陸!?どうしたの?」
現れたのは、私服姿のあたしの彼氏様で。
細身のジーンズに、シンプルなTシャツ。
腰に、チェックシャツを巻いていて……胸元には、いつもの羽根のネックレス。
カジュアルなのに、チャラそうに見えないのは、陸の持つ品の良さがにじみ出ているからかな?
シンプルな格好でも、雑誌のモデルのようにカッコよく見えるのは、けしてあたしだけではないと思われます。
元が極上だから、何を着ても決まるんだろうか?
やっぱり、こうして見ると、改めてカッコイイなと思う。
伝えたら調子に乗るから、口には出さないけど!
つらつらと目の前にいる陸を見つめながら考えていたら、
「これに着替えろ」
と言って、ひとつの紙袋を差し出された。
梅雨の時期には珍しく、快晴ってくらいに晴れた土曜日の朝。
大学も休みで、バイトも入ってない。
久しぶりに、ゆっくりできるなぁ~……なんて、考えていた。
「えっと、洗濯して~部屋の掃除して~……」
天気がいいから、やりたいことがいっぱいある。
それに、今日はめずらしく、家族全員が家にいるんだよ。
じいちゃんも、お父さんも!
家業である妖怪退治の依頼もないみたい。
久々に、神崎家は穏やかな休日を過ごせそうです!
そう思っていたのに、家のインターンホンひとつで、それはガラリと変わることになった。
ーーピンポーン……
1階から、誰かが来たことを知らせる音が聞こえる。
こんな朝早くから、誰だろう?
時刻は、午前8時過ぎ。
あたしは自分の部屋にいた。
まぁ……じいちゃんの知り合いとかかな?
老人会のお友達とか?
そう考えていたのだけど、
「杏?入るぞ?」
突然、聞きなれた声がして、驚く。
「どうぞ」なんていう間もなく、ヤツはガチャリと部屋の扉を開けた。
「陸!?どうしたの?」
現れたのは、私服姿のあたしの彼氏様で。
細身のジーンズに、シンプルなTシャツ。
腰に、チェックシャツを巻いていて……胸元には、いつもの羽根のネックレス。
カジュアルなのに、チャラそうに見えないのは、陸の持つ品の良さがにじみ出ているからかな?
シンプルな格好でも、雑誌のモデルのようにカッコよく見えるのは、けしてあたしだけではないと思われます。
元が極上だから、何を着ても決まるんだろうか?
やっぱり、こうして見ると、改めてカッコイイなと思う。
伝えたら調子に乗るから、口には出さないけど!
つらつらと目の前にいる陸を見つめながら考えていたら、
「これに着替えろ」
と言って、ひとつの紙袋を差し出された。