地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
倉庫の中は電気がついておらず、中は入口の扉を閉めると真っ暗。
まぁ……いいか。
あえて、電気はつけずに、杏の軽い体を抱き直す。
自分の左手を膝辺りに入れて落ちないように体を固定し、空いている右手で杏の後頭部から背中にかけて撫でた。
すると。
――ギュッ
杏が俺の首に腕をまわして、ピッタリと抱きついてくる。
頭は、俺の首にうずめてるし。
それ以降も何も言わずに、杏の頭を撫でていると、
「陸……」
「ん?」
ボソッと名前を呼ばれた。
「どうした?」
そう問いかけると、モゾモゾと杏が動き、顔を俺の首から上げる。
真っ暗の中なので、表情はわからない。
でも、杏の纏う雰囲気が……さっきとは違うものであると気づいた。
「クイズ……出る」
杏が小声で、そう呟く。
「ごめんな」
「陸が困るから出る……」
それだけ言うと、また顔を俺の首にうずめた。
杏が出ないとなったら、俺が困ることになるから……出るってことか。
悪いな、杏。
「収録が終わったら、どっか行こうか?」
もちろん、今日のご褒美に。明日まで、時間はあるし。
そう言うと、コクンと頷くのがわかる。
これが終わったら、好きなトコに連れて行こう。
そう考えて、
「じゃあ、支度しなきゃな……」
杏を抱っこしたまま、倉庫の入り口の扉を開けようとした時。
「がんばるから……ちゅーして」
そんな声が聞こえた。
んなこと言われたら、もう理性壊れるのだが。
「ちゅー」
甘えてねだる杏がかわいくてかわいくて……。
やっぱりコイツが最強なのかもしれないと思いつつ、さくらんぼ色の小さな唇を奪った。
まぁ……いいか。
あえて、電気はつけずに、杏の軽い体を抱き直す。
自分の左手を膝辺りに入れて落ちないように体を固定し、空いている右手で杏の後頭部から背中にかけて撫でた。
すると。
――ギュッ
杏が俺の首に腕をまわして、ピッタリと抱きついてくる。
頭は、俺の首にうずめてるし。
それ以降も何も言わずに、杏の頭を撫でていると、
「陸……」
「ん?」
ボソッと名前を呼ばれた。
「どうした?」
そう問いかけると、モゾモゾと杏が動き、顔を俺の首から上げる。
真っ暗の中なので、表情はわからない。
でも、杏の纏う雰囲気が……さっきとは違うものであると気づいた。
「クイズ……出る」
杏が小声で、そう呟く。
「ごめんな」
「陸が困るから出る……」
それだけ言うと、また顔を俺の首にうずめた。
杏が出ないとなったら、俺が困ることになるから……出るってことか。
悪いな、杏。
「収録が終わったら、どっか行こうか?」
もちろん、今日のご褒美に。明日まで、時間はあるし。
そう言うと、コクンと頷くのがわかる。
これが終わったら、好きなトコに連れて行こう。
そう考えて、
「じゃあ、支度しなきゃな……」
杏を抱っこしたまま、倉庫の入り口の扉を開けようとした時。
「がんばるから……ちゅーして」
そんな声が聞こえた。
んなこと言われたら、もう理性壊れるのだが。
「ちゅー」
甘えてねだる杏がかわいくてかわいくて……。
やっぱりコイツが最強なのかもしれないと思いつつ、さくらんぼ色の小さな唇を奪った。