地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
*第六章*
†暴れる杏樹
スタジオ内にいた観客は、どうにか全員避難していて。
タレントチームの人や芸人チームの人たちは、ちょうどスタジオから出たところで、被害はなかった。
被害に遭ったのは……アイドルのjunkieと……blossomのメンバーだった。
「いって……」
名前はわからないけど、junkieメンバーが苦痛に顔をゆがめている。
彼らは、手足から出血していた。
その場から一歩も動けない様子。
そして、blossomのメンバーは、ケガもしているけど……。
ある奴らに、捕えられていた。
「やはり……街にはたくさんの肉があるねえ」
しわがれた声。
白髪だらけの髪は、長く伸びて、振り乱れている。
通常の人間よりは、3倍ほどありそうな、大きな口。
切れ長で、鋭い眼光をたたえていて。
身にまとっているのは、ボロボロの引っ掻いたらすぐにでも破けそうな着物。
足は裸足で、黒く汚れている。
手の爪は伸び、鋭くとがっていた。
こいつら……山姥だ。
その爪を……blossomメンバーの頬にあてている。
少しでも指を動かせば、そこから血が出るのは間違いないだろう。
「おいおい……こんなにいんのかよ」
隣に居た陸が、奴らを見て呟く。
あたしは妖気を感じていた時から、複数いるとわかってたからあまり驚かない。
でも、みんなはそうじゃないから……現れた妖怪たちに絶句していた。
それは、陸たちだけじゃなくて、junkieのメンバーも。
全員、限度を超えた状況に言葉を失っていた。
タレントチームの人や芸人チームの人たちは、ちょうどスタジオから出たところで、被害はなかった。
被害に遭ったのは……アイドルのjunkieと……blossomのメンバーだった。
「いって……」
名前はわからないけど、junkieメンバーが苦痛に顔をゆがめている。
彼らは、手足から出血していた。
その場から一歩も動けない様子。
そして、blossomのメンバーは、ケガもしているけど……。
ある奴らに、捕えられていた。
「やはり……街にはたくさんの肉があるねえ」
しわがれた声。
白髪だらけの髪は、長く伸びて、振り乱れている。
通常の人間よりは、3倍ほどありそうな、大きな口。
切れ長で、鋭い眼光をたたえていて。
身にまとっているのは、ボロボロの引っ掻いたらすぐにでも破けそうな着物。
足は裸足で、黒く汚れている。
手の爪は伸び、鋭くとがっていた。
こいつら……山姥だ。
その爪を……blossomメンバーの頬にあてている。
少しでも指を動かせば、そこから血が出るのは間違いないだろう。
「おいおい……こんなにいんのかよ」
隣に居た陸が、奴らを見て呟く。
あたしは妖気を感じていた時から、複数いるとわかってたからあまり驚かない。
でも、みんなはそうじゃないから……現れた妖怪たちに絶句していた。
それは、陸たちだけじゃなくて、junkieのメンバーも。
全員、限度を超えた状況に言葉を失っていた。