地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
ぐったりしたちーちゃんは、その場から動かない。
「蓮」
陸が名前を呼ぶと、会長がちーちゃんを抱き上げた。
そのまま、お姫様抱っこをする。
よし、ひとり取り返したね。
「お前、何者だ!」
陸の術をもろに喰らった山姥は、獲物だったちーちゃんさえも手放してしまったため、怒りが強くなっていた。
さらに低い声で陸を睨みつける。
「は? お前らに名乗る気はねぇけど」
「「「「「「なにいい~~!?」」」」」」
山姥たちをバカにした返事が、奴らの怒りを爆発させた。
――ドサッ……ドサッ……!!
次々と奴ら自身が抱えていたアイドルたちをその場に落とす。
そのまま、陸の方へ向かって一気に四方八方から襲い掛かってきた。
――ビュッ……!
「「「「「「息の根を止めて、その肉を貪ってやるっ!」」」」」」
その速さは、陸上選手でも勝てないようなもので。
「ヒッ!」
妖怪に耐性がついていた柚莉が、わずかに悲鳴を上げる。
陸以外のみんなは、恐怖で体が凍り付いていた。
そんな中で、ひとり……あたしだけが口角を上げる。
「蓮」
陸が名前を呼ぶと、会長がちーちゃんを抱き上げた。
そのまま、お姫様抱っこをする。
よし、ひとり取り返したね。
「お前、何者だ!」
陸の術をもろに喰らった山姥は、獲物だったちーちゃんさえも手放してしまったため、怒りが強くなっていた。
さらに低い声で陸を睨みつける。
「は? お前らに名乗る気はねぇけど」
「「「「「「なにいい~~!?」」」」」」
山姥たちをバカにした返事が、奴らの怒りを爆発させた。
――ドサッ……ドサッ……!!
次々と奴ら自身が抱えていたアイドルたちをその場に落とす。
そのまま、陸の方へ向かって一気に四方八方から襲い掛かってきた。
――ビュッ……!
「「「「「「息の根を止めて、その肉を貪ってやるっ!」」」」」」
その速さは、陸上選手でも勝てないようなもので。
「ヒッ!」
妖怪に耐性がついていた柚莉が、わずかに悲鳴を上げる。
陸以外のみんなは、恐怖で体が凍り付いていた。
そんな中で、ひとり……あたしだけが口角を上げる。