地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
すると。
「で、お前は何者なんだよ」
Junkieメンバーのひとり、赤髪で両耳にピアスをつけている雷って人が、あたしの素性について問う。
あたしの家業について説明か……正直、めんどくさいなあ。
でも、思いっきり術使ってるとこ見られちゃったし、仕方ない。
「あたしの家は、妖怪退治屋の陰陽師なんです」
仕事用の黒い手甲を外しながら返した。
「「「「「「「は?」」」」」」」
その雷って人だけじゃなく、アイドルたち全員が口をそろえて聞き返す。
そうだよね、見鬼のない人には、まず妖怪の存在から信じられないだろうし……。
でもって、陰陽師なんて小説やドラマの世界と考えていても仕方ない。
現実世界に実在することを理解することから難しいだろうなぁ……。
そんなことを考えつつも、説明はする。
「平安時代の安倍晴明ってわかります?」
「あぁ……」
雷って人が頷くのを見て続けた。
「うちの家系は、その人の血を引いているんです。さっきのような妖怪が出れば、調伏するのが仕事で」
首をクルクルと回す。
「で、お前は何者なんだよ」
Junkieメンバーのひとり、赤髪で両耳にピアスをつけている雷って人が、あたしの素性について問う。
あたしの家業について説明か……正直、めんどくさいなあ。
でも、思いっきり術使ってるとこ見られちゃったし、仕方ない。
「あたしの家は、妖怪退治屋の陰陽師なんです」
仕事用の黒い手甲を外しながら返した。
「「「「「「「は?」」」」」」」
その雷って人だけじゃなく、アイドルたち全員が口をそろえて聞き返す。
そうだよね、見鬼のない人には、まず妖怪の存在から信じられないだろうし……。
でもって、陰陽師なんて小説やドラマの世界と考えていても仕方ない。
現実世界に実在することを理解することから難しいだろうなぁ……。
そんなことを考えつつも、説明はする。
「平安時代の安倍晴明ってわかります?」
「あぁ……」
雷って人が頷くのを見て続けた。
「うちの家系は、その人の血を引いているんです。さっきのような妖怪が出れば、調伏するのが仕事で」
首をクルクルと回す。