地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
あげたらキリがないくらい……この2年半で杏はイジメられ、女たちの争いに巻き込まれて来た。
これ以上巻き込まれたくない気持ちは、わかる。
コイツの願いは、俺と平々凡々に暮らしこと。
他には、何も望んでない。
ただ幸せに過ごしたいだけ……。
「女の子達み〜んな陸のこと知ってるし、大学内外で隠し撮り写真が売られてるんだよ。陸の彼女だってバレたら……血祭りだもん」
だからイヤと言った。
「高校の時……バレたって血祭りはなかっただろ?」
「大学じゃ、規模が大きいんだよ。絶対に妬む子や恨む子たちが出て来るよ……」
グスングスン……と杏の泣き声が聞こえて来る。
泣くほどイヤなら……強要は出来ない。
「……ないしょ……じや……ダメ?」
目に涙をたくさん溜めて、俺を上目使いで見上げた。
これ以上巻き込まれたくない気持ちは、わかる。
コイツの願いは、俺と平々凡々に暮らしこと。
他には、何も望んでない。
ただ幸せに過ごしたいだけ……。
「女の子達み〜んな陸のこと知ってるし、大学内外で隠し撮り写真が売られてるんだよ。陸の彼女だってバレたら……血祭りだもん」
だからイヤと言った。
「高校の時……バレたって血祭りはなかっただろ?」
「大学じゃ、規模が大きいんだよ。絶対に妬む子や恨む子たちが出て来るよ……」
グスングスン……と杏の泣き声が聞こえて来る。
泣くほどイヤなら……強要は出来ない。
「……ないしょ……じや……ダメ?」
目に涙をたくさん溜めて、俺を上目使いで見上げた。