地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
すると……。


「……チッ。つまんねーの」


ボソッと、会長が呟いた。


それを聞いていたらしい、茅那ちゃん。

遠慮気味に、手を上げる。


「あの……」

「なあに? どうしたの?」


零ちゃんが、クッキーの入った箱に手を伸ばしながら問いかけた。


その声に、みんなが注目する。

会長は違うところを見てるけど。


零ちゃんに促された茅那ちゃんは、勇気を振り絞ったような様子で、両手を握りしめると。






「いつも、聞こうって思っていたんですけど。あの……高瀬くんって……ロリコンなんですか?」







ジッと、あたしたちの方を見ながら、真剣な表情で質問してきた。



「ブブッ……!!」


瞬時に、黙ってコーヒーを飲んでいた陸が噴き出す。

あーあー。

顔のまわり、コーヒーまみれじゃない。


バックからハンカチを取り出し、陸に渡した。


それを受け取って、ヤツは顔を拭くんだけど……大爆笑してる。



「グフフ……アハハハハ……れ、蓮が……!」



だけど、ヤツだけじゃなくて。


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