地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
俺の心の内をすべて見透かしたように話す。


「……あれなら、彼氏アリってわかるよな」

「あぁ」

俺が頷くのを見て、またコーヒーを口に運ぶ蓮。


コイツ……やっぱ頭良いな。

相談してよかった。


ひとつ問題が片付いたことで、ホッとし……俺もコーヒーを飲んだ。


さっそく……デザイン決めて、作らせるか。

杏なら……3か4ぐらいだろ。


頭の中で、明日から始めるべきことを思い巡らす。



その時。


「あ……」

ぼーっとした目でコーヒーを飲んでいた蓮が、ふと俺の後ろを見て声を上げた。


「蓮?」

冷静でポーカーフェイスのコイツが反応するなんて……何かあったのか?

そう考えていると、蓮がボソッと俺にしか聞こえない声で、呟く。


「……鈍感かぐや姫のご登場だ」
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