地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
†倒れた恋人
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うす暗い個室の中で、ヘッドホンを耳にあてる男。
ヘッドホンから聞こえてきたのは、ひと組の男女の声。
「いてっ……!」
「どうしたの?」
「大丈夫だ。ちょっと頭痛がしただけで……」
「治ったの? 痛くない?」
「あぁ……」
「我慢してない? 平気?」
「たまーにあんだよ、こんなこと。大方、睡眠不足とかだろ」
「じゃあ、少しでも寝てよ! 体休めなきゃ!!」
「大丈夫だって」
神崎杏樹の部屋に取り付けた、盗聴器から聞こえてくるモノ。
杏樹と、その彼氏、滝本陸との会話の内容だった。
陸が頭痛を訴えている様子。
男は、ニヤリと口角を上げた。
「それでいい。計画は順調だ」
喜びで、男は右手を握りしめる。
ところが。
ふたりの会話はこれだけで終わることはなかった。
「あのさ……疲れてんのは確かだし、睡眠が足りないのも事実。でも、ただ寝るより、疲れを取る方法……あるんだけど」
「んっ……!」
「1週間、ずっと会えなかったわけだし。俺に待ってたご褒美くれてもいいんじゃね?」
「じゃあさ、あたしにもご褒美ちょうだい? がんばって、早く京都から帰って来たんだから……」
――トサッ……
「じゃあ、今夜はいっぱいかわいがってください」
「もちろん、喜んで」
うす暗い個室の中で、ヘッドホンを耳にあてる男。
ヘッドホンから聞こえてきたのは、ひと組の男女の声。
「いてっ……!」
「どうしたの?」
「大丈夫だ。ちょっと頭痛がしただけで……」
「治ったの? 痛くない?」
「あぁ……」
「我慢してない? 平気?」
「たまーにあんだよ、こんなこと。大方、睡眠不足とかだろ」
「じゃあ、少しでも寝てよ! 体休めなきゃ!!」
「大丈夫だって」
神崎杏樹の部屋に取り付けた、盗聴器から聞こえてくるモノ。
杏樹と、その彼氏、滝本陸との会話の内容だった。
陸が頭痛を訴えている様子。
男は、ニヤリと口角を上げた。
「それでいい。計画は順調だ」
喜びで、男は右手を握りしめる。
ところが。
ふたりの会話はこれだけで終わることはなかった。
「あのさ……疲れてんのは確かだし、睡眠が足りないのも事実。でも、ただ寝るより、疲れを取る方法……あるんだけど」
「んっ……!」
「1週間、ずっと会えなかったわけだし。俺に待ってたご褒美くれてもいいんじゃね?」
「じゃあさ、あたしにもご褒美ちょうだい? がんばって、早く京都から帰って来たんだから……」
――トサッ……
「じゃあ、今夜はいっぱいかわいがってください」
「もちろん、喜んで」