地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
今日のバイト、10時までだよね。
ちょっと遅いけど、陸の家行ってみようかな?
岡本さんに、電話で様子を聞いてからの方がいいのかもしれない。
岡本さんっていうのは、陸の家のお手伝いさん。
はじめてヤツの家に行った時から、色々とお世話になっていて、お手伝いさんの中では1番親しい人なんだ。
大丈夫だよね、あの時みたいに……過労とかだよね?
「社長さん、良くなるといいですね」
そう言って一礼をし、小田さんの部屋からは引き下がった。
早く上がりたいのを我慢して、黙々と仕事をやる。
「杏ちゃん、どうしたの?」
あたしの様子がおかしいと思ったのか、万里さんが聞いてきた。
「いいえ、なんでもないですよ」
フルフルと顔を横に振って、笑顔を見せる。
「そう……?」
心配そうな表情の彼女を、なんとかかわして、バイトを終わらせた。
着替えを済ませて、ケータイを開く。
着信は誰からもなかった。
てことは、陸は大丈夫だって考えていいの?
着信履歴から、ヤツのケータイの番号を探した。
発信ボタンを押そうか迷う。
「……行ってみようか」
寝ててもいい。
顔を見るだけでいいから。
こんな時間に行くのは、非常識かなって思うけど……一目見たいって思った。
そう考えたら、さっさとお店を出て、陸の家に向かう。
早く行った方がいいと考えて、自然と早足になった。
ちょっと遅いけど、陸の家行ってみようかな?
岡本さんに、電話で様子を聞いてからの方がいいのかもしれない。
岡本さんっていうのは、陸の家のお手伝いさん。
はじめてヤツの家に行った時から、色々とお世話になっていて、お手伝いさんの中では1番親しい人なんだ。
大丈夫だよね、あの時みたいに……過労とかだよね?
「社長さん、良くなるといいですね」
そう言って一礼をし、小田さんの部屋からは引き下がった。
早く上がりたいのを我慢して、黙々と仕事をやる。
「杏ちゃん、どうしたの?」
あたしの様子がおかしいと思ったのか、万里さんが聞いてきた。
「いいえ、なんでもないですよ」
フルフルと顔を横に振って、笑顔を見せる。
「そう……?」
心配そうな表情の彼女を、なんとかかわして、バイトを終わらせた。
着替えを済ませて、ケータイを開く。
着信は誰からもなかった。
てことは、陸は大丈夫だって考えていいの?
着信履歴から、ヤツのケータイの番号を探した。
発信ボタンを押そうか迷う。
「……行ってみようか」
寝ててもいい。
顔を見るだけでいいから。
こんな時間に行くのは、非常識かなって思うけど……一目見たいって思った。
そう考えたら、さっさとお店を出て、陸の家に向かう。
早く行った方がいいと考えて、自然と早足になった。