地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
ヤツは、それを嫌ってる。


「お前に、肩代わりさせたくねーから……」


深呼吸をしながら言う陸。


「大丈夫だよ」


ヤツの頭を撫でながら、話しかけた。


「あたしがやることは、もう見つけたから」

「は……?」


陸は怪訝そうな顔をするが、ニッコリ笑って、ベッドから降りる。



肩代わりはしない。

それよりもっといい方法があるから。

これなら……呪詛をかけてきたヤツを見つけられる。



「すぐ戻るから。ちょっと我慢しててね」



それだけ言って、陸の部屋を飛び出した。




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