地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
*第壱章*
†騒がしいアイツ
ーー杏樹sideーー
4月某日。
朝っていうのかな?
今は、10時。
講義が、そろそろ始るんだ。
あたしがいるのは、大きな教室。
机が階段状になっていて、東雲にいた頃を思い出させる。
あの頃と違うのは、席が決まっていないこと。
自由にどこにでも座れるんだよね。
あたしは、教室でも最後尾の隅っこに座ってる。
だって、多少寝ててもバレないんだもん。
「あーちゃん、今から何のお勉強?」
「ん? 社会学だよ」
隣に座ってる繭ちゃんが問いかけてきた。
彼女も、毎日一緒に講義に来てる。
話の内容は、ちんぷんかんぷんらしいけど。
一緒にいたいから、来てるんだって。
だけど、彼女は他の人間には見えてない。
妖怪ですからね。
「りーくんは来ないの?」
「そのうち来ると思うよ」
そう言った瞬間。
「「「「「キャアアアアアア!」」」」」
黄色い悲鳴が、教室内に響いた。
4月某日。
朝っていうのかな?
今は、10時。
講義が、そろそろ始るんだ。
あたしがいるのは、大きな教室。
机が階段状になっていて、東雲にいた頃を思い出させる。
あの頃と違うのは、席が決まっていないこと。
自由にどこにでも座れるんだよね。
あたしは、教室でも最後尾の隅っこに座ってる。
だって、多少寝ててもバレないんだもん。
「あーちゃん、今から何のお勉強?」
「ん? 社会学だよ」
隣に座ってる繭ちゃんが問いかけてきた。
彼女も、毎日一緒に講義に来てる。
話の内容は、ちんぷんかんぷんらしいけど。
一緒にいたいから、来てるんだって。
だけど、彼女は他の人間には見えてない。
妖怪ですからね。
「りーくんは来ないの?」
「そのうち来ると思うよ」
そう言った瞬間。
「「「「「キャアアアアアア!」」」」」
黄色い悲鳴が、教室内に響いた。