地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー



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神崎杏樹様


こんにちは。

突然ですが、あなたに一目惚れしてしまいました。

あなたのことが好きです。


あなたが振り向いてくれたらうれしいです。


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もう……おなじみの内容で。


「ふーっ……同じ文だよね、毎回」


パソコンで打たれた文字も変わらない。


最初こそ、ラブレターをもらうことが珍しかったからうれしさで読んでいたけど……。



もう興味もない。







読んだラブレターを封筒に戻そうとした、その時。




――カサッ……



ラブレターが、もう1枚あることに気付く。



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