地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
え? 知ってる人なの?
ヤツの顔を覗きこもうとすると、陸の方からあたしを見てきた。
目をそらすことなく、ジッと見つめられる。
「陸? どうしたの?」
頬に手を伸ばした。
顔色の悪さに、呪詛が関係しているのかもしれないと、内心ビクビクする。
「どっか痛い? 体キツイ?」
問いかけると、陸は悲しそうに笑って……顔を横に振った。
そのまま、あたしを抱き寄せる。
「杏……」
あたしの肩口に顔をうずめて、深く息を吐く。
体の不調でもないのに、こんな表情して……どうしたの?
「あの女性たち、知ってるの?」
「……あぁ」
ワンテンポ遅れて、陸が答えた。
言いにくいことなのかな……。
でも、ラブレターには、陸から話を聞けって書かれていた。
「ねぇ、あの人たちは……だあれ?」
そう言った瞬間。
――ビクッ
陸の体がわずかに震える。
聞かない方がよかった?
思わず、口にしたことを後悔した。
けれどーーー。
「……この女たちは……俺が……」
「うん?」
話してくれるようなので、ジッと待ってみることにする。
ヤツの顔を覗きこもうとすると、陸の方からあたしを見てきた。
目をそらすことなく、ジッと見つめられる。
「陸? どうしたの?」
頬に手を伸ばした。
顔色の悪さに、呪詛が関係しているのかもしれないと、内心ビクビクする。
「どっか痛い? 体キツイ?」
問いかけると、陸は悲しそうに笑って……顔を横に振った。
そのまま、あたしを抱き寄せる。
「杏……」
あたしの肩口に顔をうずめて、深く息を吐く。
体の不調でもないのに、こんな表情して……どうしたの?
「あの女性たち、知ってるの?」
「……あぁ」
ワンテンポ遅れて、陸が答えた。
言いにくいことなのかな……。
でも、ラブレターには、陸から話を聞けって書かれていた。
「ねぇ、あの人たちは……だあれ?」
そう言った瞬間。
――ビクッ
陸の体がわずかに震える。
聞かない方がよかった?
思わず、口にしたことを後悔した。
けれどーーー。
「……この女たちは……俺が……」
「うん?」
話してくれるようなので、ジッと待ってみることにする。