地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
朝から、大学で試験だったから、陸も来ているし、もう終わったはずなのに。
まだ来ないんだよねぇ~。
そう思っていた時。
「「「「「キャアアアア!」」」」」
カフェテリア内に、女の子たちの歓声が響いた。
あ~……来たことがなんともわかりやすいですよね。
歓声が聞こえた方に顔を向けると。
「ごめんね、遅れた!」
ネコ被っている王子様仕様の陸がやって来る。
いつものことながら……王子様の陸はキモいです。
でも、そんなことこの場で口に出したら、閻魔大王様降臨になってしまうので……。
「いいよ。今ご飯頼もうかって、零ちゃんと話してたから」
言いたいことは我慢して、ヤツを出迎えた。
すると。
「杏わり、もらう」
――カタンッ
そう一言断ると、あたしの飲んでいたアイスティーに手を伸ばす。
「え……あ!」
と、言った時にはもう遅くて。
「はぁー生き返った!」
陸はあろうことか、あたしの残っていたアイスティーを飲み干した。
「あ、アイスティー!!」
思わず座っていたイスから立ち上がって、そう叫ぶ。
透明なグラスに残っているのは、氷だけ。
あたしのモノ、勝手に飲んだ!!
キッと睨みつけるものの、陸は涼しい顔だ。
「ちゃんと断っただろーが」
しれっと、そんなことを言う。
「あたしは承諾してない! このバカ陸!」
小声で、反抗してみた。
まだ来ないんだよねぇ~。
そう思っていた時。
「「「「「キャアアアア!」」」」」
カフェテリア内に、女の子たちの歓声が響いた。
あ~……来たことがなんともわかりやすいですよね。
歓声が聞こえた方に顔を向けると。
「ごめんね、遅れた!」
ネコ被っている王子様仕様の陸がやって来る。
いつものことながら……王子様の陸はキモいです。
でも、そんなことこの場で口に出したら、閻魔大王様降臨になってしまうので……。
「いいよ。今ご飯頼もうかって、零ちゃんと話してたから」
言いたいことは我慢して、ヤツを出迎えた。
すると。
「杏わり、もらう」
――カタンッ
そう一言断ると、あたしの飲んでいたアイスティーに手を伸ばす。
「え……あ!」
と、言った時にはもう遅くて。
「はぁー生き返った!」
陸はあろうことか、あたしの残っていたアイスティーを飲み干した。
「あ、アイスティー!!」
思わず座っていたイスから立ち上がって、そう叫ぶ。
透明なグラスに残っているのは、氷だけ。
あたしのモノ、勝手に飲んだ!!
キッと睨みつけるものの、陸は涼しい顔だ。
「ちゃんと断っただろーが」
しれっと、そんなことを言う。
「あたしは承諾してない! このバカ陸!」
小声で、反抗してみた。