地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
だけど……。
「あのな、さっきから女たちに囲まれて……誘いを断って、ようやく来れて、喉乾いてたんだよ」
ボソボソと、耳元で、あたしにしか聞こえない音量で話す。
そう言われたら何も言えないじゃないかぁ。
それでも、おいしく飲んでいたアイスティーを取られたので、プーッと頬を膨らませた。
あとで、陸にアイス買ってもらおっと!
そう決めて、ふと……まわりを見た瞬間。
「え……」
えーと。
陸みたいな人気者がいたら、女の子が集まるわけで。
それに、ここはカフェテリアでお昼時なので、多くの学生がいる。
この場にいる多くの女の子たちが、あたしたちふたりに、注目しておられました。
「陸くんって、彼女と仲良いんだ」
「ホント! なんの迷いもなく彼女のモノ飲んだよね」
「えー! 見せつけられてヤダなぁ~」
まわりにいた女の子たちから、聞こえてきた会話。
あぁ……本当に注目の的ですよね。
「まったく、アンタたちバカップルは。雅人に会えない私に対するイジメかしら?」
零ちゃんも呆れ気味に笑いながら言った。
「そんなんじゃないよ!」
両手をブンブンと振って否定するも。
「はいはい。イチャつくのは、家でやりなさいね」
彼女は、あたしに背を向けながら軽く手を振って、カフェテリアの食券売場へと歩いて行く。
ホントに、イチャつくつもりじゃなかったのに!
こうなったのも、元はと言えば陸のせいだ。
プーッと頬を膨らませながら、あたしも食券売場へと急いだ。
「あのな、さっきから女たちに囲まれて……誘いを断って、ようやく来れて、喉乾いてたんだよ」
ボソボソと、耳元で、あたしにしか聞こえない音量で話す。
そう言われたら何も言えないじゃないかぁ。
それでも、おいしく飲んでいたアイスティーを取られたので、プーッと頬を膨らませた。
あとで、陸にアイス買ってもらおっと!
そう決めて、ふと……まわりを見た瞬間。
「え……」
えーと。
陸みたいな人気者がいたら、女の子が集まるわけで。
それに、ここはカフェテリアでお昼時なので、多くの学生がいる。
この場にいる多くの女の子たちが、あたしたちふたりに、注目しておられました。
「陸くんって、彼女と仲良いんだ」
「ホント! なんの迷いもなく彼女のモノ飲んだよね」
「えー! 見せつけられてヤダなぁ~」
まわりにいた女の子たちから、聞こえてきた会話。
あぁ……本当に注目の的ですよね。
「まったく、アンタたちバカップルは。雅人に会えない私に対するイジメかしら?」
零ちゃんも呆れ気味に笑いながら言った。
「そんなんじゃないよ!」
両手をブンブンと振って否定するも。
「はいはい。イチャつくのは、家でやりなさいね」
彼女は、あたしに背を向けながら軽く手を振って、カフェテリアの食券売場へと歩いて行く。
ホントに、イチャつくつもりじゃなかったのに!
こうなったのも、元はと言えば陸のせいだ。
プーッと頬を膨らませながら、あたしも食券売場へと急いだ。