地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
3人で、ご飯を食べながら話す。
「そういえば、滝本くんもひどい目に遭わされたんでしょう?」
「あ?」
カレーを食べる手を止めた陸が、零ちゃんを見た。
「呪詛ってもの?」
「あぁ」
返事をして、またヤツはカレーを口に運ぶ。
「体は大丈夫なの?」
「だいぶ。杏が隣にいる限りは、酷くはならない」
零ちゃんと陸がこんな会話をしている中、あたしはオムライスを口に入れていた。
だってね、濃いデミグラスソースがフワフワの卵にかかっていて……本当においしいんだもん。
やっぱ、これはカフェテリアの中で1番おいしいよね。
そんなことを考えつつ、少しだけふたりの会話に耳を傾ける。
零ちゃんたちにも、陸の呪詛のことは話してある。
あたしが京都に行った、あの1週間の間に丑の刻参りをされて……陸が倒れたと。
呪詛自体は、まだ撫で物の紙に毎日移されていて、正気を取り除けば……日常生活は、だいぶ普通に送れるとも。
「へぇ~杏樹って、やっぱりすごいのね」
「ほえ?」
零ちゃんのそんな声が聞こえて、オムライスから視線を彼女に移した。
耳を傾けたつもりだったけど、まったく会話の内容は、入ってきていなかった。
あたしは、オムライスに夢中だったようです。
「なんか言った?」
スプーンを口から出して、問いかけた。
「いつもはこんな感じの天然娘なのにね」
「へ?」
あたしを見ながら、零ちゃんはため息をつく。
え、なんでつかれちゃってるんですかね?
全然話が読めないあたしは、陸と零ちゃんの顔を交互に見るけど。
「仕事の時は、別人だよな」
「へえ~」
ふたりの会話は、まったく理解不能だった。
「そういえば、滝本くんもひどい目に遭わされたんでしょう?」
「あ?」
カレーを食べる手を止めた陸が、零ちゃんを見た。
「呪詛ってもの?」
「あぁ」
返事をして、またヤツはカレーを口に運ぶ。
「体は大丈夫なの?」
「だいぶ。杏が隣にいる限りは、酷くはならない」
零ちゃんと陸がこんな会話をしている中、あたしはオムライスを口に入れていた。
だってね、濃いデミグラスソースがフワフワの卵にかかっていて……本当においしいんだもん。
やっぱ、これはカフェテリアの中で1番おいしいよね。
そんなことを考えつつ、少しだけふたりの会話に耳を傾ける。
零ちゃんたちにも、陸の呪詛のことは話してある。
あたしが京都に行った、あの1週間の間に丑の刻参りをされて……陸が倒れたと。
呪詛自体は、まだ撫で物の紙に毎日移されていて、正気を取り除けば……日常生活は、だいぶ普通に送れるとも。
「へぇ~杏樹って、やっぱりすごいのね」
「ほえ?」
零ちゃんのそんな声が聞こえて、オムライスから視線を彼女に移した。
耳を傾けたつもりだったけど、まったく会話の内容は、入ってきていなかった。
あたしは、オムライスに夢中だったようです。
「なんか言った?」
スプーンを口から出して、問いかけた。
「いつもはこんな感じの天然娘なのにね」
「へ?」
あたしを見ながら、零ちゃんはため息をつく。
え、なんでつかれちゃってるんですかね?
全然話が読めないあたしは、陸と零ちゃんの顔を交互に見るけど。
「仕事の時は、別人だよな」
「へえ~」
ふたりの会話は、まったく理解不能だった。