地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
すると。
「そう緊張なさるな。ワシは、ただの爺じゃぞ?」
ニコッと杏のじいちゃんが、ふたりに微笑みかけた。
いや、ただの爺とかじゃないだろ。
全国の妖怪を取り締まる妖怪退治屋、神崎一族の当主で。
そして、日本経済界ではなくてはならない神崎ホールティングスのトップ。
あの杏が、『怖いんだからね!』と恐れる最強のじいちゃん。
絶対に、ただのじいさんではない。
この人に勝てる人っているんだろうか?
そう思って、首を横に傾げた瞬間。
「杏樹がいなくなった。何か……知っていることはないか?」
杏の親父さんが俺に問いかけてくる。
あのこと……ラブレターのことを知らないのだろうか?
「すいません。杏に毎日届いていた……」
お袋さんの方を見て、途中まで言った。
「え? まさか、あれ?」
彼女は、信じられないという顔をする。
この様子じゃ……アイツ、家族にはあんまり話してねーんだな。
「そう緊張なさるな。ワシは、ただの爺じゃぞ?」
ニコッと杏のじいちゃんが、ふたりに微笑みかけた。
いや、ただの爺とかじゃないだろ。
全国の妖怪を取り締まる妖怪退治屋、神崎一族の当主で。
そして、日本経済界ではなくてはならない神崎ホールティングスのトップ。
あの杏が、『怖いんだからね!』と恐れる最強のじいちゃん。
絶対に、ただのじいさんではない。
この人に勝てる人っているんだろうか?
そう思って、首を横に傾げた瞬間。
「杏樹がいなくなった。何か……知っていることはないか?」
杏の親父さんが俺に問いかけてくる。
あのこと……ラブレターのことを知らないのだろうか?
「すいません。杏に毎日届いていた……」
お袋さんの方を見て、途中まで言った。
「え? まさか、あれ?」
彼女は、信じられないという顔をする。
この様子じゃ……アイツ、家族にはあんまり話してねーんだな。