地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
顔をしかめ、拳をつくっている。
「杏樹は、陸くんには話していたんじゃな?」
じいちゃんの言葉にうなずいた。
「はい。杏自身は……あんまり真剣に考えていた様子はなかったんですが。それより呪詛の方を優先していて……」
そう返すと、じいちゃんが渋面をつくる。
今までの高校時代のことを考えると。
メールや電話で脅迫されたり……尾行されていたわけじゃねーから、杏も『こんなのヘーキ』だと言っていた。
さすがに……自分の隠し撮り写真が送られて来た時は『キモイ』などと言っていたがな……。
「では、このラブレターを送ってきていた人物と一緒にいる可能性が高いと?」
「そうは言いきれませんが……可能性はあります」
親父さんの言葉に、少し唇を噛みつつ返した。
となると、誘拐されたってことになるのだろうか?
いや、それにしては……こちらへの連絡がない。
杏がいなくなったのが、だいたい……午後6時頃だとして、今は9時に近い。
自分の腕時計を見ながら時間の確認をした。
杏……お前どこにいんだよ。
「杏樹は、陸くんには話していたんじゃな?」
じいちゃんの言葉にうなずいた。
「はい。杏自身は……あんまり真剣に考えていた様子はなかったんですが。それより呪詛の方を優先していて……」
そう返すと、じいちゃんが渋面をつくる。
今までの高校時代のことを考えると。
メールや電話で脅迫されたり……尾行されていたわけじゃねーから、杏も『こんなのヘーキ』だと言っていた。
さすがに……自分の隠し撮り写真が送られて来た時は『キモイ』などと言っていたがな……。
「では、このラブレターを送ってきていた人物と一緒にいる可能性が高いと?」
「そうは言いきれませんが……可能性はあります」
親父さんの言葉に、少し唇を噛みつつ返した。
となると、誘拐されたってことになるのだろうか?
いや、それにしては……こちらへの連絡がない。
杏がいなくなったのが、だいたい……午後6時頃だとして、今は9時に近い。
自分の腕時計を見ながら時間の確認をした。
杏……お前どこにいんだよ。