地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
あたしはイスに座らされ、胴体をイスの背もたれに鎖で巻きつけられており。
どっかの天井から吊り下げられている鎖を手に巻き、操り人形の糸のように、両手を釣り上げられていた。
逃げようと手足を動かすけど、鎖につながれていて……何もできない。
――カシャンカシャン!
金属音だけが、虚しく聞こえる。
『放してよ!』
彼に向かって叫んだ。
でも……。
「ん? 何を言っているのかわからないなぁ~」
ニヤニヤと気持ち悪い表情で、歩いてくる橘はあたしの望みなんて聞かない。
ヤダッ!
この変態っ!!
鎖がほどけないかと、手足を動かすが……。
余計に締め上げられたような気がした。
「大人しくしなよ、杏樹。もう滝本のところへは……帰りたくても帰れないよ?」
え?
橘の言葉に、抵抗する手が止まる。
どっかの天井から吊り下げられている鎖を手に巻き、操り人形の糸のように、両手を釣り上げられていた。
逃げようと手足を動かすけど、鎖につながれていて……何もできない。
――カシャンカシャン!
金属音だけが、虚しく聞こえる。
『放してよ!』
彼に向かって叫んだ。
でも……。
「ん? 何を言っているのかわからないなぁ~」
ニヤニヤと気持ち悪い表情で、歩いてくる橘はあたしの望みなんて聞かない。
ヤダッ!
この変態っ!!
鎖がほどけないかと、手足を動かすが……。
余計に締め上げられたような気がした。
「大人しくしなよ、杏樹。もう滝本のところへは……帰りたくても帰れないよ?」
え?
橘の言葉に、抵抗する手が止まる。