地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
*最終章*
†頼みの通話
この倉庫には時計がないから、時間が把握できない。
でも、この場所の窓から入って来る太陽の日差しで、昼だということはわかる。
今日は……何月何日?
橘が言うには、あたしは長く眠らされていたようで。
ここに連れてこられて、何日経っているのかもわからない。
「ぬう~~……」
相変わらず塞がれた口で、陸の名前を呼んだ。
声は口の中にくぐもっており、ちゃんとしたものにはならない。
目を覚ました時から、片っ端から術を試しているというのに。
一切、使えない。
せめて、この鎖だけでも切れてくれたら。
片手だけでも自由になれたら、印を組めるのにっ。
どうやって、ここを抜け出そう?
それしか、あたしの頭にはない。
途中、眠たくなることだってあるけど……寝たら、このバカ橘になにされるかわからないし。
バカ橘は、あたしから少し離れた場所にパイプイスにおいて座っている。
でも、この場所の窓から入って来る太陽の日差しで、昼だということはわかる。
今日は……何月何日?
橘が言うには、あたしは長く眠らされていたようで。
ここに連れてこられて、何日経っているのかもわからない。
「ぬう~~……」
相変わらず塞がれた口で、陸の名前を呼んだ。
声は口の中にくぐもっており、ちゃんとしたものにはならない。
目を覚ました時から、片っ端から術を試しているというのに。
一切、使えない。
せめて、この鎖だけでも切れてくれたら。
片手だけでも自由になれたら、印を組めるのにっ。
どうやって、ここを抜け出そう?
それしか、あたしの頭にはない。
途中、眠たくなることだってあるけど……寝たら、このバカ橘になにされるかわからないし。
バカ橘は、あたしから少し離れた場所にパイプイスにおいて座っている。