地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
「は……?」
そのことに驚いたのは、あたしだけじゃなくって……橘も。
「どうなってんだ?」
ヤツはキョロキョロと、まわりを見渡す。
何が起こったの?
つむっていた目を開けて、あたしも倉庫内を見直した。
その時。
――ガシャ―――ン!
倉庫の入り口で、誰かがドアを開けたような音がする。
「え?」
橘が、茫然とした目で……呟いた。
そこには―――。
「橘 修平! そこまでだ」
大勢の警察官がいて……じいちゃんたちや陸の姿があったんだ。