地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
――カサッ
サッと開けて、中に入っていた……人型の紙を取り出す。
さぁ……あたしから、今度は地獄行きを宣告するよ。
「杏樹? なにして……」
人型をした紙の頭部だけが、真っ黒になってるのを見て、橘の表情が凍った。
あたしの言ったこと、少しは信じる気になった?
「あたしの大事な……閻魔大王に呪詛なんてかけて……ただじゃ済まさない。陸の苦しみ、アンタが背負いな!」
陸のことだけじゃない。
会長たちも、柚莉たちも体と心を傷つけられた。
そして、繭ちゃんにまで。
手を出したんだ。
相応の代償……負ってもらうから。
人型の紙をあたしの霊力で、手の平の上に浮かす。
「我が名は神崎。安倍晴明の血を引くものなり」
紙を……まっ黒な炎で包み込んだ。
これは、陸に対しての呪詛を炎にしたもの。
これを、橘に返す。
「あ、杏樹!?」
引きつった表情のヤツは、恐怖で醜く歪んでいた。
「滝本陸が受けし、この呪詛を……術者へ還す。ただし、すぐに閻魔へとは渡さん。この者には、生きている間にも地獄を、死んでからも地獄を味あわせるなり―――!」
――ドンッーーーー……!
サッと開けて、中に入っていた……人型の紙を取り出す。
さぁ……あたしから、今度は地獄行きを宣告するよ。
「杏樹? なにして……」
人型をした紙の頭部だけが、真っ黒になってるのを見て、橘の表情が凍った。
あたしの言ったこと、少しは信じる気になった?
「あたしの大事な……閻魔大王に呪詛なんてかけて……ただじゃ済まさない。陸の苦しみ、アンタが背負いな!」
陸のことだけじゃない。
会長たちも、柚莉たちも体と心を傷つけられた。
そして、繭ちゃんにまで。
手を出したんだ。
相応の代償……負ってもらうから。
人型の紙をあたしの霊力で、手の平の上に浮かす。
「我が名は神崎。安倍晴明の血を引くものなり」
紙を……まっ黒な炎で包み込んだ。
これは、陸に対しての呪詛を炎にしたもの。
これを、橘に返す。
「あ、杏樹!?」
引きつった表情のヤツは、恐怖で醜く歪んでいた。
「滝本陸が受けし、この呪詛を……術者へ還す。ただし、すぐに閻魔へとは渡さん。この者には、生きている間にも地獄を、死んでからも地獄を味あわせるなり―――!」
――ドンッーーーー……!