地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
しばらくして……講義開始の時間になるが、講師がまだ来ない。

学生たちは、雑談したりゲームをしたりと自由に過ごしている。


そんな中──……。


「杏樹ちゃんって、土日は何してた?」


まるで彼氏のように堂々と隣に座っている橘修平が、杏に話し掛けた。

相変わらず……近い。

杏も少しくらい警戒心持てよ。


だが。

そう思っても……本人はまったく気にしてない。


「う〜ん……土曜日は友達と遊んで、日曜日は家でのんびりしてたよ」


と、呑気に答えてるし……。


すると、また橘修平が質問をした。


「遊んだ友達って……男?」

「へ? 女の子だけど……何か?」

「……そっか。俺以外の男と遊ばないでね」


……はァっ!?


しっかりと聞こえていたため、目を見開いてふたりを見た。
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