地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
その瞬間──。
教室内にいた大半の男どもが、杏に注目した。
聞いていたらしい……。
杏の口から“彼氏”なんて言葉が出たのは初めてだからな。
照れてる杏に対して、ポカンとしている橘修平。
そして、「陸が彼氏ってことを公表したくない」って本人から言われた俺も、内心驚きまくりだ。
「あ、杏樹ちゃん……彼氏いたの?」
「うん。言ってなかった?」
ついこの間までは、泣きながらイヤだと言っていたのに……アイツどうしたんだ!?
けろりと答える杏に、周りにいた男どもも残念だという表情。
「彼氏って、年上? タメ?」
「タメだけど……何か?」
質問してくる橘修平を、不思議そうに見る杏。
だが……周りも興味津々なのか、アイツらふたりの会話に耳を澄ませた。
教室内にいた大半の男どもが、杏に注目した。
聞いていたらしい……。
杏の口から“彼氏”なんて言葉が出たのは初めてだからな。
照れてる杏に対して、ポカンとしている橘修平。
そして、「陸が彼氏ってことを公表したくない」って本人から言われた俺も、内心驚きまくりだ。
「あ、杏樹ちゃん……彼氏いたの?」
「うん。言ってなかった?」
ついこの間までは、泣きながらイヤだと言っていたのに……アイツどうしたんだ!?
けろりと答える杏に、周りにいた男どもも残念だという表情。
「彼氏って、年上? タメ?」
「タメだけど……何か?」
質問してくる橘修平を、不思議そうに見る杏。
だが……周りも興味津々なのか、アイツらふたりの会話に耳を澄ませた。