隻眼金魚~きみがくれた祈りのキス~
「冗談だよ。ヤっちゃおうかと思ったけど、まぁほら、寝込み襲うのもアレなんで」
冗談がきつい。ああなんか、そういうのちょっと……頭がぐるぐるする。モスコミュールをぐっと飲んだ。
「何もしてないって。もう、しーちゃんまで。冗談だって。蓮も朝、起きて同じような反応してたなーあははは」
笑ってる場合じゃないです。
「俺ほら、両方いけるから。だから今度しーちゃんうちに来なさい」」
「お、お断りしま、しま」
「まーたぁ」
まーた、じゃない……。ていうかタケさん、両方いけるとかなんなのなんの冗談なの。うう……。
「まぁさ、仲良くしなよ。大事なんだろ、蓮のこと」
「……はい」
あたしがそう答えると、タケさんがニッコリ笑ってくれた。とっても温かい笑顔だった。後ろのテーブルに座ってるグループが、あはは! と大きく笑った。
大事なんだろ。そのタケさんの言葉はあたしの心に深く刺さり、がっちりとはまった。そう、大事なんだよ。そうなの。その通りなんです。
一杯だけ飲んで、1時間くらい居て、店を出た。出るとき「蓮と一緒においで」ってタケさんは言ってくれた。今度来るとき、なにか差し入れでも持って来よう。2人で迷惑かけちゃったし。
すっかり暗くなった夜道を歩いて、少し寒気を感じた。頭も少し痛い。飲み過ぎってくらい飲んでない。少し、具合が悪い。疲れたのかな。
早く帰ろう。冷えた夜道を、アパートへと急いだ。
冗談がきつい。ああなんか、そういうのちょっと……頭がぐるぐるする。モスコミュールをぐっと飲んだ。
「何もしてないって。もう、しーちゃんまで。冗談だって。蓮も朝、起きて同じような反応してたなーあははは」
笑ってる場合じゃないです。
「俺ほら、両方いけるから。だから今度しーちゃんうちに来なさい」」
「お、お断りしま、しま」
「まーたぁ」
まーた、じゃない……。ていうかタケさん、両方いけるとかなんなのなんの冗談なの。うう……。
「まぁさ、仲良くしなよ。大事なんだろ、蓮のこと」
「……はい」
あたしがそう答えると、タケさんがニッコリ笑ってくれた。とっても温かい笑顔だった。後ろのテーブルに座ってるグループが、あはは! と大きく笑った。
大事なんだろ。そのタケさんの言葉はあたしの心に深く刺さり、がっちりとはまった。そう、大事なんだよ。そうなの。その通りなんです。
一杯だけ飲んで、1時間くらい居て、店を出た。出るとき「蓮と一緒においで」ってタケさんは言ってくれた。今度来るとき、なにか差し入れでも持って来よう。2人で迷惑かけちゃったし。
すっかり暗くなった夜道を歩いて、少し寒気を感じた。頭も少し痛い。飲み過ぎってくらい飲んでない。少し、具合が悪い。疲れたのかな。
早く帰ろう。冷えた夜道を、アパートへと急いだ。