皇塔学園☆帰宅部
みかんちゃんは帰宅部に入るようだ。
これで1年生から3年生までの学力トップ集団になったわけだ。
それはともかくとして…
みかんちゃんも会話に交じり、世間話を少しの間した後、千砂さんとれもんさんが来た。
「よし。揃ってるな?ではすぐに出発するぞ。駅まではチャリだからな」
『はーい!!!』
帰宅部メンバー……巨大荷物を平日学園に持ってくる奇怪メンバー一同はチャリで駅へ向かうことになった。
道中の視線は妙に怖かったよ。
荷物ではなく、美少女軍国の中にいる1人の男はなんだ?みたいな視線が。
「千砂さん?そういえば正確な場所聞いてないんですけど…」
「そうだったか?電車に2時間くらい揺られたら着くよ。楽しみしてな」
「あ、はいっ」
2時間も電車に……酔わなきゃいいなあ…
美少女たちに。
そして駅に着いた。
異常なまでに時間がおしていて、駅内はダッシュ移動だった。
「時間に余裕持たせてくださいよおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
ホームへの階段を走って上っているとき、おれの心の叫びが口から出た。
「遊よ。気にするな。間に合うから」
サラっと千砂さんに流される。
他のメンバーは疲れていて会話どころじゃないみたいだ。
言葉にならない虚無感を残したまま、ダッシュで電車に乗り込んだ。
もちろん、ギリギリで。