皇塔学園☆帰宅部

『はぁはぁ…はぁ…』


おれも含め、千砂さん以外みんなが息切れ。


早く温泉に癒されたくて仕方ない。


ちなみに席はおれが窓側、隣にみかんちゃん。


席を回しているので、ミィちゃん、くうちゃんが正面にいる。


通路をはさんで隣の席にれもんさんと千砂さん。


焦って一気に乗ったから席を決める余裕は当たり前だが存在しなかった。


しかも発車して数分経たないうちにれもんさんと千砂さん寝てるし。





「めちゃくちゃ疲れたね?はぁ」


今日のおれはため息魔神になれる気がしてきた。


「はい…みかんも眠くなってきました……」


「私も疲れたよ。早く温泉入りたいなぁ」


ミィちゃんは温泉モードに突入している。


「私は、少し寝ますね?」


くうちゃんはすでに睡眠モード。





現実は電車で会話弾むなんてないみたいだ。


みんな目に見えて疲れてるし…


おれも正直眠たいし。


「じゃあ私も少し寝るかな?」


ミィちゃんもおやすみタイム。


うーん…寝顔は本当に可愛いし綺麗です。


千砂さんが足を組んだ挙げ句に腕まで組んで威厳ある姿で寝てるのは…気になるけど。


「うーん…」


はい?


みかんちゃあああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!


見事におれの肩に寄り添う感じで…可愛い。


起こすのもあれだし…寝かしておいてあげよう。


ということでおれは寝ないで到着を待つことにした。


美少女たちのおやすみタイムを邪魔なんてできないからね!!!


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