皇塔学園☆帰宅部

……





………………











………………………


ひたすら電車に揺られているおれ。


みんなは寝てるし、おれはただ窓からの景色を眺めている。


平和だ。


何より肩に寄り添うみかんちゃんがあまりにも可愛くて…


見とれますよ?確実に!!


内心はもう燃え上がってるけど…んま、睡眠の邪魔はできないからな。


再びおれは何かを考えることもなく外の景色を眺める。


……


………「次は温泉町です。お降りの方は荷物を確認してお待ちください」


おっ、もうそろそろらしいな。


温泉町って名前だけに実際はとても有名だ。


ちなみにおれの楽しみは千砂さんがチョイスした宿。


たくさんある中のどれを選んだか、ってね。


「みんなー。起きてください!もう着きますよ!」


「みかん、起きましたあ」


「ん。おはよっ」


目覚めも可愛い!!!


しかしおれの肩に寄り添っていたのは気にしていないようだ。


その後、みんなも目覚めて……いざ!!温泉旅行!


………


「よーし!!ここから30分くらい歩くぞ?バスはないからな」


え?


全員が唖然としている。


千砂さんは…相変わらず元気だが、一応みんな疲れていますからね。


「休むのは宿に着いてからだ。行くぞ」


千砂さんはササッと歩いていく。


おれたち疲れきったメンバーも怠いながら千砂さんに続く。


ちなみにみんな疲れていて、会話はない。


少しばかり寂しいが話したくない気持ちはよくわかる。


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