皇塔学園☆帰宅部


楽しむといっても今はもう夜7時を過ぎている。


今日は温泉入って部屋でダラダラして終わりかな。


「んじゃ、おれ先に温泉入ってきますね?」


巨大荷物の中をおれは素晴らしい程に整理しておいた。


一瞬で必要なものを取り出し部屋を出た。


正直、部屋は別々の方がよかったかもしれない。


さっきは納得したが、信頼関係以前に…はぁぁ。


とりあえず温泉で疲れを癒そう。


おれは究極の癒しの場である温泉へ一直線。


脱衣所には…見た限り人はいない。


「貸し切り状態…やっふうううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!」


さっさと服を脱ぎ捨て、温泉へ入った。


「ふぅ…」


かなり気持ちいい。


疲れきっていたせいか最高に幸せな気分になる。


千砂さんたちも同じ気分なんだろうな。


なんていうか…この幸せな気分は言葉には表せられない。


「はふぅふ~」


いやー極楽だあ。


「……ん?」


おれの目線の先には露天風呂への扉。


「行くしかない」


極楽に溺れている体をどうにか動かし露天風呂へ。


「涼しい…ふうー」


ちょうどいい風が吹き付ける。


「極楽極楽最高だああぁー…」


露天風呂なんて久々だが、本当に気持ちいい。


うーん…


『……んなよ!…』


『…お…きい……』


『だから……め…よ!』


< 27 / 58 >

この作品をシェア

pagetop