サクラ

こんなこと思い出してもどうしようもないのに。

私はそう思いつつまた教室への重い足を一歩進めた。

教室にはいると中原先生が

「安藤さん。校長先生がお呼びですよ。」

と言ってきた。

私は「わかりました。わざわざありがとうございます。」と返すとカバンをおき校長室へ向かった。

校長室へ向かう足取りは教室へ向かう足取りよりも重かった。


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