バケバケ
昭仁…おじいちゃんの名前だ。
この人、おじいちゃんの友達とかかな…?
「えっと…私は孫の洋子です。もう告別式は終わっちゃったんですけど、顔だけ見に来たんですか?それなら…」
とにかくしゃべった。
そうでもしないとなんとなく怖かった。
「告別式…?」
女の人は驚き目を見開いた。
「死んだのか?」
「えっ…?」
「昭仁は…死んだのか?」
この人…おじいちゃんが亡くなったこと知らないの?
じゃあなんでここに…
「人間の寿命とは短いものだな…。やっと、やっとアレが完成したから昭仁に見せてやろうと思ったのに。」
…アレ?
「これで昭仁とずっといられると思って…昭仁の気配を追ってみれば…もう遅かったのか。」