バケバケ
「かもなー。はぁー。」
灰音はため息をつく。
「このままじゃあっちこっちでまた行方不明事件がおきるぞ。」
たしかに。
黄金の時みたいなことがまた起きる…。
あの時は解決出来たけど、前にシイが言ってた…
人間に恨みを持ってバケバケになるモノもいる。
そんなやつがバケバコを持ったら…
「なんとかしなくちゃ!!」
私が突然大きな声を出したのでシイと灰音は驚いて私の方を見た。
「そうだな。」
バケバケが見える人は限られている。
それに、おじいちゃんが関係してる。
私がやらなきゃ。
「洋子、シイ。俺はバケバコを壊す協力者を探してたんだ。そのために試すようなこともしたけど……手伝ってくれるか?」
「もちろん!」
「洋子がそう言うなら。まぁ、どのみち俺はトキとは決着つけなきゃならないし。」
「そっか、じゃあ決まり。俺たちでバケバコを壊すぞー!!」
こうして、私たちの本格的なバケバコ壊しが始まった。