バケバケ




扉の向こう側へ足を踏み入れる。


白い光が私たちを包み、眩しくて私は目を閉じた。


目を開けると…




「ここ…トイレ?」


私たちは薄暗いトイレにいた。


灰音は学校って言ってたけど…学校のトイレかな?


女子トイレみたいだけど…


「洋子、とりあえず出るぞ。」


「うん。」


二人でトイレを出る。


「あ。図書館裏のトイレだったんだ。」


私の学校には一般人も使える大きめの図書館がある。


私たちはその裏にあるあまり使われていないトイレに出た。


突然人が出てきたらびっくりだもんね。


人気のないところに出てきてよかった。


「じゃあシイ、私は教室に戻るから。」


「…ついて行こうか?」


「いいよ、大丈夫。」


「そうか…じゃあ。」


「うん。またあとでね。」





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