バケバケ
これから…
これからきっと忙しくなる。
トキは動き出した。
不安じゃないって言ったら嘘になる。
けど…バケバケが見える人間は限られていて、私はその一人。
今回みたいに私の弱さがまたシイを傷つけるかもしれない。
シイだけじゃない。
友達や家族のような…私の大切な人たちも。
しっかりしろ。
私は決めた。
バケバコを全部壊す。
そしたらきっとトキもおじいちゃんの復活を諦めるはず。
確かにおじいちゃんがまた生きてくれたら嬉しいよ。
ただこんな形で会いたくはない。
なによりもおじいちゃんはこんなこと望まない。
私がやるんだ。
シイと…絶対に。