バケバケ
「早く遊びに行こーよ。」
真央は嬉しそうに跳び跳ねていた。
「もう真央落ち着きなよ、小学生みたいだよ?」
莉子が真央をたしなめる。
「てか洋子帰り支度遅すぎ!」
瑞穂が私の背中をばしばし叩く。
「ごめん、ごめん。もうちょっと。」
このメンバーで遊びに行くのは中間テスト以来だ。
楽しみ!
―バリーン
―ガシャン
「なんか今廊下から変な音しなかった?」
「したした。」
窓ガラスの割れる音?
私たちは廊下に出た。
他のクラスもみんな廊下に出てきている。
「何だろうね?」
私の後ろから莉子が覗く。
「あ、窓ガラス割れてるよ!」
真央が指差す先には粉々に飛び散った窓ガラスの破片があった。
「どうせ誰かがふざけて割ったんでしょ?」
そうか、きっとテスト終わってはしゃいだんだね。