バケバケ



……?


…ちがう…。



これ、内側に割れてる。


誰かが外から割ったんだ。


ここは4階だし、誰がが石を投げたのはちょっと考えにくい。


できなくもないけどなんでわざわざ4階狙ったかわかんないし…


まさか…


バケバケの仕業じゃ…




大変だ!!


こんなところにバケバケが来たら学校のみんなが…


シイに知らせなきゃ!


「洋子。」


「?」


後ろから肩を叩かれて振り返るとそこにはシイがいた。


「???」


あれ?


私まだシイ呼んでないけどなんでここに?


「行くぞ、洋子。バケバコが見つかった。」


「えっ?ちょっと待って!」


「何を待つの?」


隣にいた瑞穂が訊いた。


そっか、瑞穂たちにはシイが見えないんだ。


「えっと、私急用が出来て…私はいいから三人で遊びに行ってきて。」


「急用?」


「えーっ洋子行かないのー?」


「ごめんね、それじゃあ!!」




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