バケバケ




「ニュースとかで見たと思うけど、消えた子供は遊園地に言ったって言ってる。実はあるんだよ。ある中に入った人間を遊園地に連れていくようなバケバコが。」



灰音はバケバコが26種類あるって言ってた。


それは全部中身が違っているとも。


中が遊園地なんてそんな楽しいバケバコもあるんだ。


「洋子、今楽しそうとか思ってるだろ。」


シイが呆れた顔で私をみていた。


「へ?」


図星…


「とんでもないよ。そうやって小さな子供をたくさん集めて少しずつエネルギーを貯めるんだ。」


「…もし、人間の中のエネルギーが尽きたらどうなっちゃうの?」


「抜け殻になる。取られたのは心だけだから、死にはしないけど。」


抜け殻…


心を全部なくして…



「早くバケバコ壊さなきゃ…子供たちが…」


「そんな顔すんなよ、策はある。」


灰音は得意げな表情を見せると、モニターの下の装置をいじり出した。




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