バケバケ
「情報を聞き出すのよぅ、チビ洋子とコンタクトをとる。」
鏡からザーザーとノイズが流れる。
しばらくするとノイズはピタリと収まった。
「つながったわ。洋子、聞こえる?」
「…えっ?」
鏡から声がする。
「声出さないで。黙って言うことをきいて。出来るわね?」
「……。」
「花一匁を一緒にしながら、ごほうびについて聞いてみてくれる?」
「……。」
「わかったわね。じゃあまたあとで。」
―ブツッ
コンタクトが途絶えたようだ。
「大丈夫かな…」
「大丈夫よぅ、洋子ならやってくれるわ。」
「うん!」
「…始まったみたいよぅ。」
タイキくん、セイラちゃん、それと三好先生に5人の子供。
さらに幼い私とシイを入れた10人で花一匁は始まった。
あれ?
チビ灰音は?
さっきからモニターにチビ灰音の姿が映ってない。
「…チビハイネの姿がみえないわねぇ。」
「どうせいじけてどっか行ったんだろ。無視、無視…」
「ひどっ!村長さんそれはないだろー。」
「誰が村長さんだ。」